下痢の原因

犬の排便はだいたい一日一回。しかし食物が数時間で排泄したり、反対に 二、三日も停留することがります。前者を下痢、後者を便秘といいます。
下痢の原因は腸の内容、腸管自体、神経、血液の四つに分けられます。


腸の内容
消化しにくいもの、色や味が変わってしまって食用には適さないものや、カビの生えたもの、 正常な食物や水でも食べ過ぎで胃内で充分分解せずに小腸へ移り、 それが腸内細菌のために異常な分解物を生じ、腸粘膜を刺激して下痢を招く。


病原細菌
伝染病のジステンパー、レプトスピラ症、サルモネラ菌などによる食中毒性腸炎では、 いちじるしい下痢する。


寄生虫の寄生
回虫、鈎虫、条虫、鞭虫などか腸内に寄生すると、虫の機械的刺激と、 これらから出る毒素の刺激によって下痢を起こす。


毒物
ヒ素、水銀、鉛剤または駆鼠剤、衛生薬剤、白毛染などが入ると、 急性中毒の症例として猛烈な下痢を招く。


宿便
慢性便秘のときに、よく下痢します。宿便が刺激物となり、 しかも腸液が分解して硫化水素やメタンガスなどを発生して、ぜん動をさかんにするため。


下痢の種類

急性下痢

考えられる病気または原因

炎症性下痢
不適当な食物や飲み物による胃腸炎を起こした時の下痢---少量の粘液を含む場合が多い


中毒性下痢
農薬や駆鼠剤、医薬品やほかの毒物の摂取による下痢


アレルギー性下痢
犬では稀ですが特異体質の犬は下痢やじんま疹、鼻炎、喘息のような症状を起こし、 粘液性血便が出ることも。


神経性下痢
副交感神経の作用によって起こる下痢、寒冷性の下痢。都会に住む神経質な小型犬によく見られる。


慢性下痢

考えられる病気または原因

消化不良による下痢
下痢の中で一番多発する型。幼犬の場合経過が長いと死に至ることもあります。


発酵性下痢
主として糖質や澱粉質の消化不良による下痢


腐敗性下痢
主として蛋白質の不消化による下痢。タンパク質が豊富な肉、卵、牛乳を過食すると起こる。


すい臓性下痢
すい臓の病気による下痢。糞便の量が多く便は灰白色。


炎症性下痢
慢性腸カタールなどによる下痢。下痢が続く場合と便秘と下痢が交互にくる場合がある。
血液が混じることもある。


中毒性下痢
農薬や駆鼠剤、医薬品やほかの毒物の摂取による下痢。尿毒症などによる下痢


寄生虫性下痢
腸内寄生虫による下痢。便に虫の卵や虫自体が交じることも。


宿便性下痢
寒冷や過食が誘発し、硬い便のあとに泥状、または液状の便を排泄。


栄養失調性下痢
ジステンパー、フィラリア、腎臓病、肝臓病、血液病などが理由で食欲不振におちいった犬におこる下痢


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